2006-07-17から1日間の記事一覧

ノイマンの夢・近代の欲望

佐藤俊樹『ノイマンの夢・近代の欲望』講談社1996 1.10年前に出版された本。産業社会に取って代わるかも、と主張したりする「情報化社会論」自体が近代産業社会の一部をなしている、というのが著者の言わん所。基本的に著者の立場に賛同。非常に丁寧に著者…

異者の変容、マルクスの悲劇

1 山口昌男の『文化と両義性』は境界、異者などが秩序と混沌を仲介して、秩序を活性化させるという主張の繰り返しで構成されている。僕の見解では、秩序が、自立的かつ内的に積み重ねられていく秩序内の問題群に、もはや耐えられない状態に陥ったとき、この…